ファンド関連の用語
空売り
ヘッジファンドの特徴は空売りを行うことです。普通の投資信託とは違う点であり、株価が値下がりしてもヘッジファンドが利益を確保できる理由の一つです。
空売りの仕組みを、一番基本的な株式の空売りで説明してみます。
あるファンドマネージャーが、A社の株は近い将来に値下がりすると判断したとします。調べてみると、B社がA社の株を所有しており当面売却する予定がないことがわかりました。そこで、ファンドマネージャーはB社にA社株1万株を2ヶ月ほど貸して欲しいと依頼します。もちろん借り賃を払います。借りた時点の市場価値に対して年利率4%で合意しました。
ファンドマネージャーは、借りたA社株をその時の市場価格1,000円で売却しました。ファンドマネージャーの口座には、売却代金1,000万円が入ってきました。
2ヵ月後、A社の株価は900円に下がりました。ファンドマネージャーは、口座から900万円を出してA社株1万株を買いもどしB社へ返却します。
さらに、株の借り賃として1,000万円×0.04×2÷12=66,666円を払い、口座には933,334円が残りました。
株が値下がりしたにもかかわらず、ファンドマネージャーはA社の株を1万株空売りすることにより93万円強の利益を出したわけです。B社も株を貸したおかげで6万6千円ほどの収入をあげました。
このように空売りと言っても、株式の場合は現物の株が売買されています。また、上記の例ではファンドマネージャーが元手なしで利益をあげていますが、実際は株を借りるための担保となる元手が必要です。